Sigma ELECTRONIC FLASH EF-610 DG SUPER EO-ETTL II (キヤノン用): ワイヤレス撮影

ワイヤレス撮影 : Sigma ELECTRONIC FLASH EF-610 DG SUPER EO-ETTL II (キヤノン用)

ワイヤレス撮影

フラッシュをカメラから取り外して置く位置を工夫すると、陰影をつけた立体感のある写真や自然な

陰影をつけた写真にすることができます。このような撮影をしたいときには、カメラとフラッシュを

コードで接続しなければならないことが多いのですが、EF-610 DG SUPER では、カメラとフラッシ

ュの信号の伝達をフラッシュの光を利用して行うため、コードがなくても撮影することができます。

ワイヤレス撮影を行うには 2 台以上の EF-610 DG SUPER が必要です。

B タイプカメラでは、ワイヤレスマニュアル発光撮影とワイヤレスマルチ発光撮影のみ使用できます。EOS750

EOS850 ではワイヤレス撮影はできません。

ここではカメラに取り付けるフラッシュを「マスター」、カメラから離して置くフラッシュを「スレーブ」と

表記します。

カメラから離して使用するときは、付属のミニスタンド(三脚ねじ穴付)を取り付けると便利です。

画面内にフラッシュが入らないよう注意してください。

被写体よりフラッシュは約 0.5m5m、カメラは約 1m5m の範囲内にセットしてください

ワイヤレス撮影の準備

チャンネル設定

他の人がワイヤレス撮影をしていると、その信号光によりお使いのフラッシュが発光してしまうことがありま

す。このような場合には、他の人とは違うチャンネルを設定します。

マスターのチャンネル設定

MODE ボタンで を選択します。

SEL ボタンを数回押してチャンネル表示を点滅させます。

或いはボタンを押してチャンネル番号を設定します。C1C4

のいずれかにセットします。

SEL ボタンを数回押して表示を点灯させます。

スレーブのチャンネル設定

MODE ボタンで ETTL

を選択します。

SEL ボタンを数回押してチャンネル表示を点滅させます。

或いはボタンを押してチャンネル番号を設定します。C1C4

のいずれかにセットします。

SEL ボタンを数回押して表示を点灯させます。

マスターとスレーブのチャンネル番号が異なると、スレーブは発光しません。同じ番号を設定してください。

スレーブ ID の設定

複数のスレーブを配置し、光量比を設定したワイヤレス発光撮影を行う場合には、メインとサブの識別をするた

めの ID を設定します。

MODE ボタンで ETTL を選択します。

SEL ボタンを数回押してスレーブ ID 表示を点滅させます。

或いはボタンを押して ID 番号を設定します。123 のいずれかにセットします。

SEL ボタンを押して表示を点灯させます。

複数のスレーブの光量比設定を行わず、同一光量で発光させる場合は、スレーブ ID の設定は不要です。

マスター発光の設定

マスター自体を発光させるか、発光させないかを設定できます。

マスター発光 ON に設定

MODE ボタンで を選択します。

或いはボタンを押して液晶パネルに を表示させます。

マスター発光 ON の場合、スレーブ ID は自動的に 1 に設定されます。

マスター発光 OFF に設定

「マスター発光 ON に設定」と同じ手順で或いはボタンを数回押して、液晶パネルに を表示させます

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ワイヤレス ETTL 自動調光撮影

(A タイプカメラのみ)

ワイヤレス ETTL 自動調光撮影では、カメラが自動的に適正露出になるように制御します。

全てのスレーブを同一光量で発光させる多灯撮影

全てのスレーブが同一光量で発光し、総光量の和が適正露出になるように制御されます。スレーブ ID

の設定は 123 のいずれでも構いません。

マスター発光 ON+スレーブの組合せ

EF-610 DG SUPER は、マスター側はレディラ

イトが点灯して、スレーブ側は AF 補助光が点滅し

マスターを以下のように設定します。

て充電完了を知らせます。

MODE ボタンで ETTL を選択します。

被写体にピントを合わせて撮影します。

或いはボタンを押して液晶パネルに を表

示させます。

マスター発光 OFF+スレーブの組合せ

SEL ボタンを数回押して光量比の表示が

マスターを以下のように設定します。

になっていることを確認してください。

「マスター発光 ON+スレーブの組合せ」と同じ手順

光量比の表示が

または になっていると

で、以下の表示になるように設定してください。

きには、「スレーブ ID光量比を設定した多灯撮影

ETTL

2 灯)または「スレーブ ID光量比を設定した

多灯撮影(3 灯)」の項目を参照して

に設定し直してください。

スレーブを決めておいた位置にセットし、マスター

④スレーブを決めておいた位置にセットします。

とスレーブの充電完了を確認したら、被写体にピン

⑤マスターとスレーブの充電完了を確認します。

トを合わせて撮影します。

スレーブ

ID

光量比を設定した多灯撮影

2

スレーブ

ID

光量比を設定した多灯撮影

3

ここでは、マスター発光 OFF とスレーブ 2 灯を組み

ここでは、マスター発光 OFF とスレーブ 3 灯を組み

合わせ、光量比を設定した多灯撮影を説明します。

合わせ、2 灯の光量比を設定し、さらに残りの 1

光量比を設定すると、設定した比率で総和が適正露

の調光補正を設定した多灯撮影を説明します。

出になるように制御されます。

EOS-1V3 のみで使用できます

EOS-1V3 のみで使用できます。

3 灯のスレーブの ID 番号を各々123 に設定

光量比は 811118 の間で設定すること

ます。

ができます。

マスターを以下のように設定します。

2 灯のスレーブの ID 番号を各々1 2 に設定しま

①マスター発光 OFF に設定します。

す。

MODE ボタンで ETTL を選択します。

マスターを以下のように設定します。

SEL

ボタンを数回押して光量比表示を点滅させます。

①マスター発光 OFF に設定します。

或いはボタンを押して を選択します

MODE ボタンで ETTL を選択します。

(点滅状態)

SEL

ボタンを数回押して光量比表示を点滅させます。

SEL

ボタンを押して光量比値表示を点滅させます。

或いは ボタンを押して を選択します。

或いはボタンを押して光量比を設定します。

(点滅状態)

SEL

ボタンを押して調光補正量表示を点滅させます。

SEL

ボタンを押して光量比値表示を点滅させます。

或いはボタンを押して調光補正量を設定しま

或いはボタンを押して光量比を設定します。

す。

SEL ボタンを押して表示を点灯させます。

SEL ボタンを押して表示を点灯させます。

⑧スレーブを決めておいた位置にセットします。

⑩スレーブを決めておいた位置にセットします。

⑨マスターとスレーブの充電完了を確認します。

⑪マスターとスレーブの充電完了を確認します。

⑩被写体にピントを合わせて撮影します。

⑫被写体にピントを合わせて撮影します。

設定をやり直す場合は、③からやり直します

設定をやり直す場合は、③からやり直します。

設定のキャンセルは④ に戻します

設定のキャンセルは④で に戻します。

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ワイヤレスハイスピ

ドシンクロ

(

FP

発光

)

撮影

ワイヤレス FE ロック撮影

①ワイヤレス撮影の設定をします。

ワイヤレス撮影の設定をします。

或いはボタンを押して (マスター発

被写体にピントを合わせ、カメラの FEL ボタンを

ON或いは マスター発光 OFF)を

押します。

表示させます。

以下の操作は FE ロック撮影の手順に準じます。

③以下の操作はハイスピードシンクロFP 発光)

スレーブ側の操作は必要ありません。

影の手順に準じます。

スレーブ側の操作は必要ありません。

ワイヤレス調光補正撮影

ワイヤレス FB 撮影

①ワイヤレス撮影の設定をします。

ワイヤレス撮影の設定をします。

SEL ボタンを押して

を点滅させます。

SEL ボタンを数回押して

を点滅させます。

③+或いはボタンを押して補正量を設定します。

或いはボタンを押して補正量を設定します。

SEL ボタンを数回押して表示を点灯させます。

SEL ボタンを数回押して表示を点灯させます。

⑤以下の操作は調光補正撮影の手順に準じます。

以下の操作は、FB 撮影の手順に準じます。

スレーブ側の操作は必要ありません。

スレーブ側の操作は必要ありません。

スレーブ側で個別に調光補正を行うこともできま

す。マスター側とスレーブ側の両方で調光補正を

行った時には、合計した補正量で撮影されます。

ワイヤレスのモード切換

マスターを以下のように設定します。

MODE ボタンで ETTL を選択します。

SEL ボタンを 2 秒以上押し続け、発光モード表示を点滅させます。

MODE ボタンで ETTLMMULTI のいずれかを選択します。

SEL ボタンを押して発光モード表示を点灯させます。

ワイヤレスマニュアル発光撮影

マスターで発光量を設定するだけでワイヤレスマニュアル発光撮影ができます。露出は市販のフラッ

シュメーターで決定してください。

全てのスレーブが同一光量で発光する多灯撮

マスターを以下のように設定します。

「ワイヤレスのモード切換」の手順で M

にします。

SEL ボタンを数回押して発光量表示を点滅させます。

或いはボタンを押して発光量を設定します。

SEL ボタンを数回押して表示を点灯させます。

マスター発光 ON にすると、マスターも発光します。

スレーブ ID、各スレーブごとの光量を設定した多灯撮影

ここではスレーブを 3 灯使用した多灯撮影を説明します。マスターを以下のように設定します。

「ワイヤレスのモード切換」の手順で M

にします。

SEL ボタンを数回押して を点滅させます。

或いはボタンを押して を選択します。(点滅状態)

SEL ボタンを押して発光量表示と を点滅させます

或いはボタンを押して発光量を設定します。

SEL ボタンを押して発光量表示と を点滅させます。

或いはボタンを押して発光量を設定します。

SEL ボタンを押して発光量表示と を点滅させます。

或いはボタンを押して発光量を設定します。

SEL ボタンを押して表示を点灯させます。

2 灯の場合は、③で を選択し、⑧で操作完了です。

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